都市公園
2020年ランドスケープコンサルタンツ協会賞（CLA賞）特別賞
整備後30数年を経て施設の老朽化が著しく、利用者も少ないことから、全面的な改修を行いました。築地川公園の改修設計のコンセプトは『街区をつなぎ、人々の暮らしに潤いを与える緑の帯～地域の環境の質を高める公園』です。
公園の近くに2つの地下鉄駅があるため、公園は駅と職場・住居を行き来する人々の歩行者動線としての役割を果たすとともに、周辺で働く人々や居住者の日々の暮らしに潤いを与えてくれる場所として、さらには近隣の緑と一体となって地域環境の質を高める役割を果しています。
公園は人通りの多い歩道に接しており、歩道から気軽に公園内へ入っていけるように歩道沿いに広々としたエントランス広場を設けるとともに、旧公園にあったモニュメントをエントランスのシンボルとして活用しました。
かつての築地川の跡地に整備された公園として、その記憶をとどめるために象徴的にせせらぎを設けました。上流側の池底から湧き出た水が小川になって流れてゆく様を表現し、潤いのある空間整備の一端としました。
お母さんと幼い子供が楽しく利用できる遊び場をゆるやかな起伏のある草地広場とセットで整備しました。公園の近隣では新たなマンション建設が進み、居住人口が増加しつつあることから、常に多くの親子でにぎわっています。
近隣で働く人々がお気に入りの場所で心地よい時間を過ごせるように十分な量のベンチを公園内の各所に設置しました。ランチ、休憩、スマホやパソコンの操作など、日々多くの人々に利用されています。
| 名称 | 中央区立築地川公園 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区明石町10番２号 |
| 面積 | 10,410㎡ |
| 主要施設 | エントランス広場、せせらぎ、芝生広場、子どもの遊び場、お花見広場、デイキャンプ場、草地広場、紅葉の林、春の小道、春の庭 |